名前をつけようという話
(これは2018年12月にnoteに書いた記事をはてなブログに移行したものです。)
こんにちは。原です。
最近、視界に透明な虫のようなものが映り込む現象を体験しました。
これには「ムスカイ・ボリタンテス」という名前がついてるそうです。名前があるということはメジャーな現象なんですね。
ところで、最近いろんなものに名前をつける活動をしています。
デザインのパターンの名前
デザインの仕事をするとき、初期段階ではいっぱいパターンをだして、あたりを付けていく作業が多いです。
人に相談するときにパターンについて話すと「あの背景が派手なやつ」「先週作ったやつ」みたいな抽象的な呼び方だったり、人によって呼び方が違ったりしてコミュニケーションコストがとても高くなってしまいがちです。
偉い人やエンジニアに説明するときにも共通言語があったほうがいいと思い、デザインのパターンごとに名前をつけるようにしています。
名前のつけ方のルール
とにかく名前がついていることが重要なので名前にこだわりすぎるのはオススメしませんが、ざっくりこんな感じのルールで決めています。
短いこと、覚えやすいこと
覚えることに対してコストが低くないとうまく運用されません。場合によってはソースコードにまで反映されるので、できるだけ短い方がいいです。
一意であること
組織内の用語で、他のものの呼び方とかぶっていないことが大事です。
「えっ、どっちの〇〇?」という発言が出たら負けです。
相対的な表現でないこと
こういうのはだめ。
- 新しいiP▲d
- Newニンテンドー3■S
かっこいいこと
使っているとテンションがアガるので。
組織内にインストール
名前をつけたら組織内に浸透させることが重要です。
共通言語なので一人でも違う呼び方をしていたら意味がありません。 これを実現する方法は2つ。
初期段階からその名称を使うことと、とにかく連呼することです。 Slackや会議で連呼しましょう。
Slackのemojiを作っても良いかもしれません。
気をつけたいこと
完全に組織内用語になってしまうので、後から組織にJoinした人には全く意味がわかりません。
名前とその意味をドキュメント化しておくか、名前のライフタイムを短くする必要があると思います。
スプリントの名前
デザインに名前をつけたら楽しかったので、スプリントにも名前をつけて運用しています。
元ネタ: スプリントに名前を付けると覚えやすいしやる気がでる
良かったこと
スプリントの開始時に名前を考えます。
スプリントの名前を考えるために、何をやるのかを考えるようになり、スプリントが終わったときにどういう状態になっているのかを想像するようになります。
また、チームメンバーみんなで考えると、意思統一が図れます。
悪かったこと
名前を考えること自体に意味は無いですし、それなりに時間がかかるので続けるためには強い意志が必要です。
実際、1度挫折して中断してしまいました(いまは復活させて運用しています)。また、スプリント中に状況が変わってスプリントの名前に即していない作業をすることになってしまうことがあるのも難点です。
ただ、これは計画との乖離が発生していることを視覚化できている点においては、利点といえるでしょう。
スプリントの期間が長い場合は、スプリントのリネームをしたほうが良いかもしれません。
(おまけ)運用
写真立てに入れてメンバー全員が常に見えるようにしています。
ゴージャスな感じでやる気がでます。
みんなもいろんなものに名前をつけてみてください。