コロナ時代の転職活動

こんにちは @haranicleです。 急に無職になったので4月はずっと就活をしていた。いままで転職するときはエンジニア枠だったが、今回はプロダクトマネージャー(以下PdM)枠で仕事をさがしてみた。

事前準備

職務経歴書

GitHubのSecret GistでMarkdown形式で書いて、URLを共有する運用をしていた。エンジニア的な人には概ね好評だった。
しかし、pdfをくれと言われることが多いので、md-to-pdfを使って、pdf化していた。
本当は、privateなリポジトリでmdファイル管理して、GitHubのActionsでpush時に自動的にpdfファイルも生成するようにしたかったが、そこまではやっていない。

個人的に、職務経歴書はごちゃごちゃ書かれていて理解するのが難しい文書だとおもっているので、以下のような構成にした。
重要なものから先に書いて認知コストを下げる工夫をしている。

  • 強み
    • 言語化したもの、「起業経験」などなど
  • スキル
    • プログラミングスキルやTOEIC点数など
  • 経歴
    • 時系列降順
  • その他
    • 登壇歴、個人開発などについて

ポートフォリオ

職務経歴書の「経歴」の部分は、文字だけでは伝えきれないので、ポートフォリオを作った。
とはいえ、デザイナーではないので、見た目はかなりテキトー。ファクトだけ伝わればいいというレベル。
内容は公開済みの情報だけから構成するように気をつけた。

Google スライドで作って、元同僚などに雑に共有し、コメントを入れてもらって修正した。
(ご協力ありがとうございました。)

Google スライドから直でpdfにエクスポートしたが、フォントが汚くなってしまって残念だった。
もし次にポートフォリオを作ることがあれば、Google スライドは使わないかも。

履歴書

Google スプレッドシートで作って、pdfでエクスポートした。
ほぼ使わなかった。

応募

経路

以下の4経路で応募した。結果的にはエージェント経由の会社に就職することにした。

  • 知人経由のリファラ
  • Coral Family内のリファラ
  • Bizreachからの直スカウト
    • 前職で採用する側で利用しており、仕様をざっくり理解していたのでBizreachを選択した
  • エージェント経由
    • Bizreachに登録すると大量にエージェントから連絡が来るのでその中から選んだ

採用クローズ

各社情勢がきびしかったようで、途中で採用自体をクローズする会社が何社かあった。
こちらとしても良いフィルタリングになっていたので逆に助かった。
(とはいえ、御社のほうからスカウトしておいて、やっぱりクローズのパターン多すぎ)

面接

スケジュール調整

はじめのうちはメールで、候補日を複数連絡するみたいなオペレーションをしていたが、この作業がめんどくさいのと、スケジュールが流動的に変わるので、publicな Google カレンダーで空き時間を直接共有するようした。

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また、各所からめちゃくちゃいっぱいメール/電話/メッセージが来るので、常に通知に気付けるように家の中でもずっとApple Watchをつけるようにしていた。

1分で話せ

面接の限られた時間内で効果的に話すためにこの本を読み直した。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

余談だが、bitFlyerで働いていたときに、当時代表の加納さんがこの本を強くオススメしていて、Exective席エリアの棚にこの本が飾られていた。

練習

DMM英会話の講師に、
「いま無職で就活中だから、面接官になったとおもって色々質問してくれ」
と頼んで、面接練習をした。

アイスブレイク

面接する側もある程度緊張するので、事前にアイスブレイクを考えておく。
天気の話題とかなんでもいい。

リモート面接

面接は最終面接を含めて すべてリモート だった。 物理的な移動がない分、楽だった。
とはいえ、MPを消費するので、1日に3件が限界だった。
コロナ後もリモート面接の文化は続くと思っていて、少なくともカジュアル面談ぐらいはリモートになると思っている。

進捗管理

各社の選考の進捗はTrelloで管理した。
社名でカードを作って、どこ経由応募なのかをラベルにし、各社に関するメモはコメントに書いておいた。

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課題

選考過程で課題を出される会社もあった。
面接は瞬間的なパフォーマンスを見る意味では効果的なのかもしれないが、スキルを確認するためには課題のほうが合理的だと思った。

PdM職ゆえのむずかしさ

PdMの定義

そもそもこの職業の抽象度が高いので、マッチングがめちゃくちゃ難しいと思った。
社内でPdMという職種の要件が決められていないパターンもあり、面接の中で「御社にはPdM職は必要ないのでは?」みたいな会話をしたこともあった。
PdMの評価軸が決まっておらず、本質的でない質問をされるパターンも多かった。「いまの質問の意図はなんですか?」と逆に聞いてしまうこともあった。
エージェントからは「PdMはコミュニケーション力と地頭の良さを見られることが多い」と言われたけど、それってつまり評価軸をうまく言語化できていないってことなのでは?と思ってしまった。

ビジョンへの共感

PdMという職業柄、プロダクトを愛せるかが重要だと思っているので、取締役レベルの人にはビジョンについて質問するようにしていた。
特に「プロダクトを通してどういう世界観を作りたいか」という部分に自分がしっかり共感できるかを面接の場で確認するようにしていた。
そういう意味では志望理由がかなり重要なので、面接前に時間をとってじっくり考えるようにした。

感想

社会が痛みを伴いながら急速に変化していく時代に就活をできたのは貴重な体験だった。
どの業界の会社を選ぶべきかを後出しジャンケン的に選ぶことができたので、その点はとても良かった。